2013年10月5日土曜日

No Pasaran(やつらを通すな)! 交わり高揚する怒りそして闘いへの意志

No Pasaran(やつらを通すな)! 交わり高揚する怒りそして闘いへの意志

--「許すな!差別・排外主義 9.23ACTION」報告--




「差別・排外主義に反対する連絡会」(以下「連絡会」)は9月23日に、「街頭でのレイシストの憎悪に満ちたコールは言論ではなく暴力である。奴らを社会的に包囲する闘いをともに!」という趣旨で、東京・新宿で200人のデモ行進を行ないました。
 さまざまな分野で運動をしている人達が、それぞれのたくさんの仲間と共に参加してくれました。大人数だったのは山谷の日雇い労働者や渋谷の野宿者の人達。また、車椅子の方が遠く茨城から参加された方を含めて3人。白杖の視覚「障害」の方と合わせて「障害」のある人達が多く参加されました。大きなメッセージボードを身につけていたのは、婚外子裁判を闘われている方。地域闘争の旗や労働組合の旗もありました。レイシズムとの闘いは、民族排外主義領域だけの問題ではないという想いを多くの人が持っている表れです。
 今年の8月15日、反靖国運動の屋内集会に対して、在特会が隣の部屋を借りて妨害・嫌がらせをしようとしたという報告が、連帯の挨拶の中でありました。「日の丸」を掲げるレイシストにとっては、国家に異議申し立てをする運動はすべて攻撃対象であり、さまざまな領域で闘う人達にとってレイシズムを抑制することが共通の課題になっていることがわかります。
 毎年9.23に行なっている連絡会のこのデモは、今年で3年目です。昨年よりひときわ目立ったのが、赤と黒でデザインされたシンプルな何本もの旗。現場カウンター闘争や反レイシズムのいろいろな活動に参加されている個人の方が集まったグループです。前日の9.22、2,000人もの人がデモ行進をした「差別撤廃東京大行進」でもこの旗がたくさん翻っていましたが、その方達がこの日も多く参加してくれました。9.22と9.23は一体のものと多くの人が感じています。「差別撤廃東京大行進」には、連絡会も団体として賛同・参加し、そしてこの日は東京大行進の主催者に参加していただき連帯の挨拶をいただきました。闘いはCross Overし、そして拡大しています。
 今年は昨年までと決定的に違うことが一つあります。東京・新大久保へのレイシストの波状的な攻撃に対して、現場カウンター闘争や各方面の重層的な闘いが組まれ、それによってレイシストの行進を中止に追い込んだことです。反レイシズムの闘いが大きく前進する中で今年の9.23を多くの人と歩けたことは、私達にとっても大きな喜びです。
 また連絡会は、在日コリアンを始めとする在日外国人の人達と直接連携して共に課題を解決することをめざしています。その面からも、前日の東京大行進と同じく在日コリアンと共にデモを歩けたことも喜びです。バスの中からデモ行進を見た在日コリアンがわざわざバスを降りてデモに参加したり、交流会では韓国・朝鮮語の会話が飛び交うなど、昨年までは見られない光景でした。そしてそのうちの一人の方からは、「試されているのは(レイシストと闘う)本気度です」という、身の引き締まる檄をいただきました。
 なお、デモ出発前の集会では、大阪で反レイシズムの運動を闘う仲間を含む9団体・個人の方から連帯の挨拶をいただきました。

「差別・排外主義に反対する連絡会」(Photo by Mkimpo)